襤褸まとう忠狼

第10章 呪われ村

Work by もっさん

冬も終わりかけ、春へと移り変わる時節。
晴天となり日が高く昇れば降り積もったものも溶け、湿った地面が顔を出す。
そんな日和の中、朝から森林を歩き続けたルカはようやくマーレ村へ足を踏み入れた。
正確には、村のあった場所だ。
瓦礫がどけられ野ざらしとなった土地には、焦げ付いた地面しか残っておらず、そこに村があったとは到底思えなかった。

(何も、ない……)

放心しかけるも気を取り直したルカは、実家のあった焼け跡へ足を運んだ。
あの子供が立っていた場所と、父親が倒れていた場所、及びその周囲。それらを念入りに調べようとしたものの、時間が経ちすぎているせいか派遣されてきた軍人達の足跡さえかき消えてしまっている。
結局、得られたのは煤で汚れた土だけだった。
早々に見切りをつけざるをえなかったルカは、家族の墓標に変わりがないことを確認し、がらんどうとなった礼拝所で村人たちへの哀悼を祈ると、村を後にした。
当初の予定通り、最寄りの神殿へと向かうことにし、来たばかりの道を戻る。
森林の中を抜け広い街道に出たところで運よく馬車と行き会った。聞けばちょうど目当ての街へ行くところだと言う。
これ幸いと乗せてもらおうとしたが、どうしてか御者ぎょしゃには難色を示されてしまった。




苦虫を嚙み潰したような顔で腕を組む御者の男性を前に、ルカは困惑しつつ問いかけた。

「見たところまだ席には余裕があるようですが、何故乗せて頂けないのですか?」

幌馬車ほろばしゃの中には、まばらに数人が座っているだけだ。大人一人が入っていっても差し支えないように思える。

「でもねぇ、お兄さん……あっち・・・から来たんでしょ?」

御者は苦々しい顔をしながらルカの背後を指さした。

「えぇ、マーレ村の方から来ました。それが何か…」

答えながらルカはある可能性に思い至る。
辺鄙へんぴなところから歩き出てきたところを見られている。ということは、もしや支払いができないとでも思われているのかもしれない。

「神殿までの運賃のお支払いは問題なく出来ます。それでも乗せては頂けませんか?」
「うぅん……どうしたものかね」

解ける誤解は解いておこうと粘り強く交渉を続けるも、何故か御者は煮え切らない態度だ。
何かを言いにくそうに口ごもりながら、神経質そうに口ひげを撫でている。

(馬を走らせる以上、客が多いに越したことはないはずだ。それに、この馬車の客入りはそんなに良くはない)

そんなこと馬を引く本人が誰よりも分かっているはずだ。

(はなから誰であろうと乗せる気がないなら、そもそも馬を停めることもなかったはず。こうして俺の相手をしてるってことは、乗せるか乗せないか迷っているってことか……?)

躊躇う理由は何なのか。御者の判断基準に見当がつかず、ルカは一か八か力業ちからわざでいくことにした。

「倍額お支払いします。それで如何でしょうか?」
「それなら、まぁ……」

歯切れがわるいながらも御者はようやく首を縦に振った。
支払いを済ませ、ルカは台車の後ろへ回り込みながら眉を寄せる。
金額を上げて顔色を一変させてくるなら単なる守銭奴だ。しかし御者の態度は相場以上の金額を払ってなお、不承不承といった体だった。

(あの反応、別に金払いを疑われていた訳ではないのか……?)

釈然としないままルカは馬車へ乗り込んだ。
他の乗客は連れ合い同士らしき老婆が二人と、小さい子供連れの女性が一人だけだった。
改めて見てもやはり席にゆとりは十分にある。大人がもう二、三人ほど乗ったっていいくらいだ。

(いったい何だったんだ……)

出入り口に一番近い席に座って息をつくと、御者が馬に鞭打つ音が聞こえてきた。ほどなくして、ゆっくりと台車が動き始め、ガタゴトとした振動が体を揺らす。
トランクを膝に乗せ俯きながら、ルカは今後の行程へ考えを巡らせた。

(……神殿にあの子供はいるんだろうか。いや、いなくとも、何か足取りが分かるような情報が一つでもあればいいが――)

そこまで考え、ルカは思考を止めた。
思索が手詰まりになったからではない。物音に混じって老婆たちのひそめく声が聞こえてきたからだ。
呪われ村・・・・・の……」、「なんだってあんな所から来たのかしら」と二人して肩を寄せ合い、しかめた顔をこちらに向けている。
彼女らはルカと目が合うと、ついと視線を逸らし、素知らぬ振りでごくごく一般的な世間話をし始めた。
あっけにとられたルカはそこで、乗り合わせている他の客、特に子供の位置が変わっていることに気がついた。
御者とのやり取りの際、首を伸ばして覗き込んだ際には出入り口近くに座っていた子供が、今は奥の座席にいる。
代わりにルカと子供の間には、母親らしき女性が座っていた。

「お外見れなくなっちゃった~」
「……今は我慢してね。もう少しで降りるから」

駄々をこねる子供をあやす母親は、ちらりとルカを一瞥すると子供と向き合うためか、はたまたルカとの間の壁となるためか、こちらに背中を向けた。
――先ほどまでの違和感の答えがそこにはあった。
胸に重りが落ちてきたような感覚がして、ルカは先ほどよりも深く俯く。
おそらく御者とのやりとりが乗客たちにも聞こえていたのだろう。
帝都にいた頃から事件が尾ひれ付きで伝播していること自体は承知していた。
今回マーレ村に至るまでの道中でも「あそこは呪われた村」、「何か天罰が下るようなことでもしてたんじゃないのか」などと散々な噂が人々の間で交わされていたのを目撃している。

(だとしても、ここまでとは……)

苛立ちの気持ちが多少あるものの、それ以上に嘆く気持ちの方が勝り、弁明をする気は起きなかった。
何も残ってない廃村に用がある人物が不審なのは理解できるが、この状況はそれだけで説明がつくものではない。
こちらがどういった用向きでマーレ村にいたかなんて関係なく、「呪われ村から出てきた」という事実だけでいとうには十分な理由らしい。

(……傍から見たら不可解極まりない事件だったんだ。巻き込まれたくないと、自分や家族を遠ざけたい気持ちにも、そりゃなるだろう)

自身に言い聞かせ、ルカは針のむしろに座るような時間をやりすごすことにした。




街についてすぐ、ルカは神殿へ足を運ぶことにした。

(うまいこと孤児院の運営に関わっている神官に話を聞ければいいが。この人の多さでは、どうだろうな……)

神殿のある街の中心部へ向かいつつ、ルカは増していく人足ひとあしに苦い顔をした。
間のわるいことに今日は祭日。進むにつれて道は混んでいき、時折前から来る人と体をかたむけないとぶつかりそうになるほどだった。

(この分だと神殿もだいぶ混んでるな。祈祷ならともかく、俺の個人的な対応をしてもらえるかどうか……)

ほどなくして開けた広場に出ると、白く荘厳な建築が天まで届かんばかりに立つ光景が目にとびこんでくる。目当ての神殿だ。
目抜きどりに面していることもあり、神殿の入り口前には巡礼者や観光客が行き交い、それを引き込まんと露店がずらりと並んで賑わいを見せている。
人込みをかき分け神官への来訪受付のある建物へ向かうと、そこには出入り口からはみ出るほどの長蛇の列ができていた。
二十数人は並んでいるだろう列は、主に祈祷を求めている拝礼者はいれいしゃたちだろう。
見たところ列の消化はかなり遅く、並んでいる人々の歩みは完全に止まってしまっている。

(先に宿をとっておくべきだったか……)

日のかたむきを気にしつつルカが列に加わったその時、受付から血相を変えた職員が一人駆け出してきた。
何か問題でも起きたのかとルカは列から顔を出し様子を窺ったが、どうしてか職員はこちらをめがけて脇目も振らずに走ってくる。

(な、何だ…?)

知らず知らず粗相でもしたのかと焦るルカに対し、駆け寄って来た職員は、どこか恐れ入りながら口を開いた。

「あの、お名前を伺っても宜しいですか……!?」

息を切らせたまま問うてくる職員に面食らい、求められるままに答える。

「ルカ・ベルソルツと申します……」
「!――ベルソルツ様ですね。それではこちらへお越しください」

名乗るとすぐさま腕を引かれ、待機列から引き抜かれていってしまう。急なことにルカだけでなく、他の拝礼者たちも目を丸くしている。

「あ、あの?」
「ささ、どうぞこちらへ」

事情が呑み込めぬまま、ルカは神殿の奥の方へといざなわれていった。




ベルベット生地の長椅子に無垢材のテーブル。銀の燭台には汚れ一つない蜜蝋。
純白の大理石の上に敷かれているのは、優美な花文様の絨毯。
誰もいないのをいいことに長椅子から首をぐるりと回して周囲を観察し、ルカは狼狽の溜息をついた。

(どう見ても貴賓室だよな、ここ……)

孤児院運営に関わる神官と話がしたいと用向きを伝えた後、やけに丁寧に通された部屋は、華美でこそないものの洗練された調度品で揃えられていた。

(貴族を通すような部屋じゃないか……?)

事前連絡なしに訪ねてきた平民相手には明らかに不釣り合いな場所だ。
所在なく拳を握ったり開いたりしながら、もやつく頭で辻褄が合う理屈を探していると、はたと気づく。

(本家の関係者だと勘違いされているのか?それで何か、便宜を図れる機会とでも思われている?)

ルカの髪色は本家の系譜を色濃く継いでいる紺碧だ。
ベルソルツ家は古い家のため傍系も多いが、その髪色は直系から離れるほど他色が混ざり、紺碧とはほど遠い色合いになると聞いたことがある。
振り返ってみれば、自分の見かけは本家に近いと看板を下げているも同然だ。そんな者が直々に神官に話を聞きたいとあれば、色めき立つのも不思議ではないのかもしれない……。
そうして悶々としていると不意に扉をノックする音が響き、ルカはびくりと肩を揺らした。
まごつきながらも入室を促すと、白い装束に身をつつんだ年配の男性が入ってくる。

「ルカ・ベルソルツ様、大変お待たせいたしました」

にこやかに挨拶をする男性の背後から、給仕らしき女性も続いて入室してきた。
彼女が手に持つ盆に上等そうな茶器が乗っていることに気づき、ルカは気後れしながら挨拶を返す。

「いえ、こちらこそ事前に連絡もなく押しかけてしまい申し訳ありません……」
「どうぞおかけになったままで」

腰を浮かしかけたルカを上品な仕草でとどめ、そのままにこやかに自己紹介をする男性は高位神官だと言う。
彼はルカに着席を促すと給仕に茶菓さかを並べるよう目配せをする。

遠国えんごくで冬摘みされた茶葉をご用意しました。また、こちらはアルヴェリターレ産の桜花おうかを使ったカンノーリにございます。お口に合いましたら幸いです」

湯気を立てる紅茶と、色鮮やかな花弁入りクリームの添えられた揚げ菓子を前に、ルカの背は丸まった。
アルヴェリターレ産の桜花でここまで色艶いろつやの良いものは高級品だろう。貴族の嗜好品に使われることの多いもので、けっして庶民相手に供するものではない。

(やっぱり本家関係者と思われてるよな……)

この後、先方が肩透かしを喰らう事を考えると、丁重なもてなしがどうにも心苦しくなってきた。
物も時間も、無駄に消費させるのはしのびない。
茶にも菓子にも手をつけず、ルカはおもねるように声をかけてくる神官を遮って口火を切った。

「事前取り次ぎなしにも関わらず、ご歓待頂きありがとうございます。……まずは改めて。私はルカ・ベルソルツと申します。マーレ村出身の者です」

出身地を聞くや否や、神官の動きがぴたりと止まり温和そうな笑みが薄らいだ。

「失礼ながらお尋ねします。貴方とアルヴェリターレのベルソルツ伯爵家とのご関係は?」

話はそれからだと言わんばかりの神官に、もっともだと思ったルカは努めて平静に答えた。

「系譜こそ近しいですが現当主との交流はなく、私自身は無位無官むいむかんの身です」

本家との関係性を否定すると、神官は短く「左様でございますか」とだけ答え、状況を整頓する間を持たせるためか、髪をゆっくりと撫でつけた。
固くなった表情からは動揺がありありと見て取れる。しかし年の功か、持ち直すのは案外早かった。
神官は給仕を下がらせると姿勢を正し、落ち着きを取り戻した様子で改めてルカと向き直る。

「お話を遮ってしまい申し訳ございません。取り次ぎ役からはベルソルツ家の方がいらっしゃったとだけ聞いておりましたので、伯爵家ゆかりの方かと先走ってしまい……大変失礼いたしました」

自分たちの思ったような用向きでないことを察し、神官の口角は徐々に下がり、こちらを探るような面相になった。
案の定の反応だったが、仕方がない。

「こちらこそ紛らわしい身の上で申し訳ありません」

本家ベルソルツ家はユノン教団からすれば多額の寄進を行ってくれる篤志家とくしか。施設の増改築や慈善事業への出資にも積極的な家――つまりは太い後援者だ。
そんなベルソルツ家の特徴的な容色を教団の者が知らない訳がない。下にも置かない対応になるのも、期待をするのも理解はできる。
そのうえで今や『呪われ村』と称されるほどの、いわくつきとなった村出身とくれば貴族のような応対を続ける理由はない。用心深くなるのも、もっともだ。
頭を下げるルカに対し、微笑こそ引っ込めたものの神官は静かな声音で先を促してくる。

「して、本日はどういったご用件でいらっしゃったのでしょうか?」

ルカの身の上についてわずかに訝し気な雰囲気は残しつつも、応対を続けることに決めたようだった。一度、自分たちで招き入れた手前、早々に追い返せば礼を逸したとして教団の品位に関わると思ったのかもしれない。
それとも「伯爵家本流と近しいくせして親睦はない」などという、ややこしい事情を話す不審人物の真偽を見定めるためなのかは分からない。
身の上に関することがルカ本人の口からしか語られていない以上、それを鵜呑みにするのは客観的に見て難しい。だからこそ神官は何事か聞くにしても話すにしても、慎重にせざるをえないと判断したのだろう。
いずれにしても、ルカからしてみればこうして高位神官と場を設けてもらえるだけ御の字だった。

「マーレ村で起こった事件に関することでお聞きしたいことがあり、参りました」
「……私にお答えできることがあれば良いのですが」

どうにも込み入った事情があるようだと、こちらを見定めた気配を見せる神官は、口重くちおもに構えた。
せめて相手の心証を損ねないよう、ルカは出来るだけ誠実に聞こえるように語り口調を整えながら話し始める。

「事件の生き残りを探しています。誰か、こちらに流れ着いた者や、移送されてきた者はいませんでしたか?特に――青銀の髪に氷河のような青い瞳を持つ子供を探しています。まだ読み書きを習い始めるぐらいの、幼い子供です」

神官は長椅子に深く座り直した後、記憶を掘り起こしているのか遠くを見るような顔つきになった。

「……あの事件が起きて以来、こちらで保護した者はおりませんし、そのような容姿を持つ者がいたという報告も受けておりません。帝国軍からも生存者は一人もいなかったと聞いております。そのため、こちらからマーレ村方面へ浮浪者の捜索を出すこともしておりません」

とどこおりのなく答える様子は何かを隠し立てしているようには見えない。おそらく、神官の言うことに虚偽はないだろう。

(無駄足だったか……)

そう都合よくいきなり真実に繋がるとは考えていなかったが、徒労を実感すると途端に疲労が増し、深い息が口から滑り出た。

「そうですか……お答え頂きありがとうございます」

あの子供への手がかりがないというのなら、さっさと次への道を探すしかない。
何と言ってこの場を辞するべきかルカが言葉を探していると、今度は神官からそろりと声がかかった。

「それにしても、青銀の髪に氷河のような青い瞳とは随分と珍しい。ご親類、ですか?」

一区切りついた風情の神官はカップを手にし、ルカから意識を外したように見える。
しかし俯いた先、琥珀色の水面を眺める目元はこわばっており、不信感が明瞭に宿っていた。
真意がどこにあるのか探られているのだと直感し、研ぎ澄まされた警戒心と相対すためルカは居住まいを改める。
――孤児院の子供たちだろうか。遠くの方から笑い声がきゃらきゃらと、部屋の中まで届いていた。

「……事件が起こるほんの少し前、うちの村に流れ着いた孤児です。かなり衰弱していたのでこちらの神殿まで送り届ける前に滋養を摂らせようと、自警団長である父が一時引き取ることにし、実家で面倒をみていました。しかし、今回の事件ではその子供の遺体だけ見つかっていないため、どこかで生き残っているのではないかと……」

あらかじめ考えておいた嘘は、もつれることなく舌の上を踊った。

(村には教団管轄の礼拝所と、そこを管理する神官が住んでいた。だったら軍から教団へある程度、事件に関する情報が渡っているはず)

実際、神官も先ほど「帝国軍から生存者は一人もいなかった」旨を聞いていると言っていた。
ならば、戸籍と遺体の数を照らし合わせた上で、在住していた神官ふくめ村民全員の死亡確認がとれていることも伝わっている可能性がある。
その前提に立った上で、身内でもなく村の戸籍にも記載されていない子供を探しているなどと、稀有な状況を成立させるためには、もはや例外的な事情をでっち上げるしかない。

(どうにかして考えた虚言だが、はたしてどこまで通用するか……)

そらんじた文言は、我ながらそつが無かったと思う。だが元来、嘘は苦手だ。上手くいった試しは少ない。

(信じてもらえるかは良くて五分五分。……下手したらそれ以下かもしれない)

事ここに至ってできることといったらもう、真正面から臆することなく見つめ返し、可能な限りこちらの思惑を気取られないようにすることだけだ。

(不自然さはあるだろうが、どのみち答え合わせのしようもないことなんだ。食い下がられることはないと思いたい……)

ルカは探られても何ら痛いところはないと証明するように、心中で固唾を飲みながらも、ひたむきに前を向き続けた。
神官の熟考を待つ。しばらくの沈黙の後、彼は唇を湿らす程度に一口だけ紅茶に口をつけると、再度ルカの方へ顔を上げた。

「……ご事情は、よくよく承知いたしました」

信じているのかいないのか、空気の抜けるような声での返答だった。
カップを静かに置いた神官は、空いた手を膝上で祈るように重ね合わせる。

「小さいお子様が一人、見つからないとあれば、ご心痛いかばかりか……。再会できますよう、お祈り申し上げます」

かしずくような声音で慇懃いんぎんこうべを垂れる神官は、傍から見れば他者の不幸に心を寄せる慈悲深い宗教者だろう。
しかし、捜索の協力を申し出ないことが何よりの答えだった。
ルカのことを依然、訝しいとは思っているものの、深入りするのも賢明ではないと判断したらしい。

「また何かご相談がございましたら、いつでもお越しください」

互いにもう幕引きだという空気が流れたことで、あっけなくそのまま場はお開きとなった。

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