戦の神とエテルマリアの少女

大体2分で読める戦神少女圧縮版

Work by ネオかぼちゃ

ローヴライン共和国の都市の一つ、港街エテルマリア。
まだ幼いフェリカは両親と訪れた神殿で綺麗な青い瞳の男性に助けられる。

それから12年後の豊穣祭の日。16歳になったフェリカは神殿で一人の少年と出会う。
昔自分を助けた男性の面影を感じながらも、人とほとんど話した事のないフェリカは上手く話せず逃げるように神殿を後にした。

その帰り道酔っ払いに絡まれているところを、落とし物の指輪を届けるために追いかけて来た先ほどの少年に救われたフェリカは、残り6日間の豊穣祭をローレンスと名乗るその少年を案内することとなるのだった。

屋台、コンテスト、仮装行列、墓参り・・・。
祭りを巡り、トラブルに遭遇しながらも2人は仲を深めて行く。
最終日の花火を終え、来年の祭りでもまた会う事を約束した2人。
そうして交流を続けていくうちに気がつけば5年の月日が経ち、立派な大人に成長していた。

5年目の祭りの終わり、フェリカはローレンスに告白する。
しかしそれに後ろ向きなローレンスをフェリカは説得。
ローレンスはフェリカの想いを受け入れ、また来年会う時はずっと一緒だと約束する。


◇◆◇


一方、神々の住む天界。
ローレンスもとい戦神ロアは他の神々に人間と交流していることを知られ、地上に降りることを禁じられてしまう。

それから半年ほど経ったある日、火神アグマからエテルマリアの異変を知らされたロアは謹慎を破り地上へと急行する。
エテルマリアでは病が流行り、多くの住民が命を落としていた。
フェリカもまた流行病で亡くなった事を知ったロアは深い悲しみを覚えつつも、病の原因が破壊神の配下である魔者によるものだと気づき、雷神レヴィアーナとこれを討伐する。

続けてフェリカの魂を取り戻すべく冥界へ乗り込んだロアは、記憶を洗い流す忘却の湖からフェリカを救い出すことに成功。
フェリカの魂について冥府神デスラビスと交渉を試みるも、デスラビスの納得できる理由を提示できず交渉は決裂。交戦状態となる。

多くのハンデを受けつつもデスラビスに迫るが、生命神デスネルの加勢で捕えられてしまったロアは、ロアとフェリカ2人の処遇を決めるために神議に掛けられる事となる。

ロアを含め12柱の上級神が集まった場で、医神アガルテの手助けを受けながらロアは自身の神としての能力に起きた変化とその原因であるフェリカの有用性を示す事に成功。
条件付きでフェリカを所有する事を神々に認められることとなった。

神議が終わり、再会したロアとフェリカは手を取り合い、2人で歩みだすのだった。

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